ミノキシジルは内服薬の「ロニテン」や外用薬の「ロゲイン」を先発医薬品とする、AGA治療によく用いられる成分です。
日本では大正製薬の「リアップ」がミノキシジル製剤として有名ですね。
本記事ではミノキシジルの働きや効果、ジェネリック医薬品についてご紹介したいと思います(`・ω・´)ゞ
ミノキシジルのジェネリックの通販価格一覧
ジェネリック医薬品は有効成分が先発医薬品と同じであり、効果も同じです。
ただし、ミノキシジル製剤に関しては5%や10%など成分の濃度や、外用/内服などの違いがあるため、それぞれの違いを理解した上で購入するようにしてください。
本記事でもそれぞれの特徴を解説していますので、ご参考にしてください。
※価格は本記事執筆時点のものです
ミノキシジル内服薬
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商品名 | ミノキシジルタブレット | ミノキシジルタブレット (Noxidil) | ウゲイン |
メーカー | LLloyd Laboratories | T.O.Chemicals | SAVA |
製造国 | フィリピン | タイ | インド |
特徴 | ボトルタイプ | シートタイプ | ボトルタイプ |
含有量 | 10mg | 10mg | 10mg |
数量 | 100錠 | 100錠 | 100錠 |
価格 | 4,000円 | 3,312円 | 4,746円 |
1錠あたり | 40円 | 約33円 | 約47円 |
商品リンク |
ミノキシジル外用薬
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商品名 | FRローション | ツゲイン10 | リグロースラボM7α | カークランド |
メーカー | Sapphire Healthcare | Cipla | Sapphire Healthcare | Kirklnad Bland |
製造国 | アメリカ | インド | アメリカ | アメリカ |
特徴 | 炎症や痒みの成分なし 肌にやさしい | 安心のCipla社製 | 炎症や痒みの成分なし 肌にやさしい | 低価格で用量が多い |
用量 | 60ml | 60ml | 60ml | 120ml |
配合量 | 10% | 10% | 7% | 5% |
価格 | 4,880円 | 4,457円 | 3,800円 | 3,177円 |
商品リンク |
ミノキシジルとは?

本来は高血圧症の治療薬
ミノキシジルは「血管拡張作用」を持つことから、もともとは高血圧症治療の内服薬として使用されていました。しかし、後に発毛にも効果があることがわかり、発毛剤に使われるようになった成分です。
内服薬と外用薬の2タイプが存在する
ミノキシジルは患部(薄毛部位)に直接塗布しても発毛効果があるため、外用薬も多く存在します。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においては、ミノキシジルの外用は「強く勧める」なのに対し、内服は「行うべきではない」とされています。
これらの理由としては、まず外用薬は患部にピンポイントで作用するため、副作用のリスクが低く、安全に発毛効果を得られるからです。ただし、内服薬と比べて効果は低いというデメリットもあります。
また、内服薬は効果は高いのですが、体全体に影響を及ぼすことから思わぬ副作用の危険性があることと、AGA治療薬としての十分な臨床実験が行われていないためです。
日本だけでなく、どこの国でもAGA治療としては認められていないため、注意が必要です。
ただし、血圧降下剤としてのミノキシジル内服薬はFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されているため、正しく使用する分には問題ないです。
実際に、AGA専門のクリニックでも内服薬を取り扱っているところは多いです。
● 内服薬
⇒副作用のリスクは高くなるが、効果も高い
● 外用薬
⇒副作用のリスクは低いが、効果も(内服と比べて)低い
ミノキシジルの効果

発毛を促進する「アクセル」の役割
AGA治療薬は大きく分けると2種類のタイプがあり、よく「アクセル」と「ブレーキ」に例えられます。
ミノキシジルは髪が抜けてしまった部分の発毛と成長を促す「アクセル」の役割を担います。
それに対し、プロペシアやザガーロなどの有効成分である「フィナステリド」および「デュタステリド」はAGAの原因因子であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制し、脱毛を遅らせる(もしくは防ぐ)「ブレーキ」の役割と言われています。
ミノキシジルとフィナステリド(デュタステリド)はどちらもAGA治療薬に含まれる成分だが、薄毛改善のアプローチが異なる!
● ミノキシジル
⇒発毛と成長を促進する
● フィナステリド(デュタステリド)
⇒原因物質であるDHTを抑制し、脱毛を遅らせる(防ぐ)
具体的な働きは2つ
ミノキシジルの発毛効果は以下2つの働きによって成り立っています。
頭皮の血流を良くさせ、栄養供給を促進する
血管拡張作用により毛根とつながる毛細血管が広がり、血流が良くなります。その結果、毛髪がつくられる部分に栄養を届けやすくなるため、新しい髪が成長しやすくなるのです。
毛母細胞を活性化させる
「毛母細胞」は新しい毛髪のもとになる細胞です。毛母細胞が分裂を繰り返し、必要なタンパク質などを合成することで毛髪が成長します。
ミノキシジルが休止期で止まっていた毛母細胞の働きを再活性化することで、再び発毛と成長が開始されるのです。
ミノキシジルの含有量はどれがいい?
内服薬では「mg」、外用薬では「%」表示でミノキシジルの含有量が記載されています。少し上でもお話しましたが、それぞれ特徴が違うため、特徴に合わせて考慮する必要があります。
ミノキシジルは推奨の用法用量がなく、健康状態や体質などに左右されるため、あくまで参考程度にしてください。自身に合った濃度や治療薬を見つけるためにも、最初はクリニックで診察してもらうのがベターです。
内服薬
2mg~10mgくらいの範囲の製品が販売されています。
もともとの高血圧症における用法用量の観点では、1日の服用量は5mgから開始することが推奨されています。
内服薬は高い効果を発揮しますので、効果や体調の変化に応じて増減していくのが良いでしょう。
錠剤タイプのため、少し手間がかかりますが10mgをピルカッターで半分にして使用すると、コスト的に安くなりおすすめです。
外用薬
2%~15%くらいの範囲の製品が販売されています。
海外では15%の高濃度の製品も普通に使用されていますが、前述した日本皮膚科学会によるガイドラインでは「5%」が推奨されているため、やはりそのくらいから開始するのが安全でしょう。
ただ、外用薬は比較的安全で濃度が高いほど効果も高くなるため、AGAの進行具合や効果の具合によっては「10%」あるいはそれ以上の選択肢もありかと思います。
ミノキシジル「内服薬」の使用方法と特徴

服用方法
そもそもAGA治療薬として認可されていないため、推奨の服用方法はありません。
個人差も関係してくるため、まずは少ない用量から始めるのが安全だと思います。クリニックでは健康状態を見ながら
● 1錠2.5mgを1日に1~2錠服用
● 1錠5mgを1日に1~2錠服用
● 1錠10mgを1日に0.5~1錠服用
などと様々なパターンがあるようです。
効果は外用薬よりも高い
内服薬はミノキシジルが血流にのって各細胞まで届けられるため、外用薬と比べて成分の浸透率が良く、高い発毛効果をもたらします。
ミノキシジル「外用薬」の使用方法と特徴

使用方法
1日に2回(朝夕)、患部に直接塗布した後、マッサージを行いしばらく洗い流さずに放置するというのが一般的です。
用法は製品によって異なる場合があるため、必ずその製品の用法を守ってください。
効果は実証されているが、内服薬と比べて時間がかかる
ミノキシジルの外用薬は内服薬と比べて成分の浸透率が低いため、効果が出るまでにはより時間がかかります。
しかし、外用薬は市販品としてドラッグストアなどでも購入できるため、手軽に試せるメリットはあります。
べたつきやにおいがある
外用薬のデメリットとしては、直接塗布するため多少のべたつきがある点です。髪型によってはセットがしずらく感じるかもしれません。
また、製品によって程度に差はあると思いますが、独特なにおいもあります。不快になるにおいではないため、人によってはあまり気にならないかもしれません。
ミノキシジルの副作用と注意点

副作用は内服薬と外用薬で少し異なる
ミノキシジルの副作用には以下のような症状があるとされています。
● 頭皮のかゆみ・かぶれ
● 多毛症(全身の体毛が増加する)
● 血圧低下
● 頭痛
● 動悸
特に内服薬では血圧低下や頭痛、動機など、重い副作用が起こる場合があり、血圧が不安定な人や心臓疾患を持つ人は注意が必要です。
一方、外用薬は患部のみに作用するため、副作用は頭皮のかゆみやかぶれなど、比較的軽いものが多いです。
いずれにしても、万が一副作用と思われる症状が出たらすぐに病院で診察してもらうようにしましょう。
初期脱毛は効果のあらわれ
ミノキシジルは「初期脱毛」を引き起こします。薄毛改善のために始めたのに、逆に抜け毛が多くなり不安になってしまう人も多いでしょう。
初期脱毛はAGAによって乱れていたヘアサイクルが、治療薬によって回復して発毛が再開する際に、残っていた古い髪が落ちてしまうことにより起こります。
個人差はありますが、治療開始後3週間ほどで始まり、3ヶ月後くらいに治まると言われています。最初は不安になるかもしれませんが、薬が効いている証拠ですので忍耐強く続けましょう。
正常時のヘアサイクル | AGA発症後のヘアサイクル |
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正常な成長期を経た毛髪は太く長く成長する | 成長期が短縮されるため細く短い毛髪になり、最終的には脱毛する |
プロペシアやザガーロとの併用がおすすめ!

ミノキシジル単体でも発毛の効果はあらわれますが、ミノキシジルはAGAの原因を取り除くわけではないため、一時しのぎにしかなりません。
そのため、プロペシアやザガーロのような、AGAの原因因子であるDHTを抑制する「フィナステリド」または「デュタステリド」を含む治療薬と併用することが大切です。
AGA治療にとって現状、最も強力な治療薬の組み合わせは以下です。
① ザガーロなどのデュタステリド製剤
② ミノキシジル内服薬
③ ミノキシジル外用薬
▼フィナステリドのAGA治療薬や効果などについてはこちら
>> プロペシアとジェネリック医薬品の通販価格一覧!効果や副作用についても解説
▼デュタステリドのAGA治療薬や効果などについてはこちら
>> ザガーロとジェネリック医薬品の通販価格一覧!効果や副作用についても解説
さいごに
ミノキシジルに関する紹介は以上です。
医薬品の通販はリスクがつきものですが、自身の健康状態をしっかり把握し、薬に対する正しい知識をつければ安全に利用することができます。
AGA治療は早期治療と継続が大切ですので、クリニックに行く暇がない、コストを抑えたいという方は通販を利用するのがおすすめです。
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