AGA(男性型脱毛症)の治療薬は新薬である「プロペシア」が有名ですが、現在では様々なジェネリック医薬品も販売されています。
「フィナロイド」はプロペシアのジェネリック医薬品の1つで、プロペシアと同じ効果で価格が安いため、人気のAGA治療薬です。
海外製の医薬品なので日本国内のクリニックでは取り扱いがなく、通販サイト(個人輸入代行サイト)を通じてのみ購入することができます。
本記事ではフィナロイドの通販価格や特徴などについてご紹介したいと思います。また、プロペシアジェネリックの中でフィナロイドをおすすめする理由についても解説します(`・ω・´)ゞ
フィナロイドの通販価格
最初に、フィナロイドの通販価格をご紹介します。フィナロイドは普段私が利用しているサイトの中では下記1サイトでのみ取り扱いがあります。
※価格は本記事執筆時点のものです
通販サイト | ![]() |
---|---|
サイトの特徴 | ● クレジットカード不可 ● 運営年数が長い ● 品揃えが多く、低価格 |
数量/箱 | 100錠 |
価格 | 2,888円 |
3箱まとめ買い | 6,847円 |
1錠あたり | 約23円 |
商品リンク |
フィナロイドは30錠と100錠のタイプがありますが、100錠タイプの方が価格面でお得なため、そちらの金額で計算しています。
まとめ買いをすると割引きが適用され、1錠あたりの参考価格も割引を考慮した値段を記載しています。
フィナロイドとプロペシアの比較

通販とクリニック別で価格を比較!
通販 | クリニック(薬代のみ) | |||
---|---|---|---|---|
期間 | 1か月 | 年間 | 1か月 | 年間 |
プロペシア | 約6500 ~8000円 | 約78,000 ~96,000円 | 約7,700 ~8,800円 | 約92,400 ~105,600円 |
フィナロイド | 約690円 | 約8,280円 | ー | ー |
こちらの比較表では、1か月を30日、年間を360日として価格を計算しています。
プロペシアはクリニックよりも通販で購入した方が安いですが、それでもフィナロイドと比べると年間で大体7~9万円ほども異なります。
クリニックの場合はさらに診察代も上乗せされるため、価格差はさらに大きくなります。
フィナロイドとプロペシアで効果は異なる?
ここまで価格差があると「フィナロイドはプロペシアよりも効果が低いのでは?」と疑問に思われるかもしれませんが、価格が安い理由はフィナロイドがプロペシアの「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」だからです。
プロペシアはフィナステリドを有効成分とした最初のAGA治療薬で「新薬(先発医薬品)」です。
新薬の開発には莫大な開発コストがかかりますが、ジェネリック医薬品は新薬を参考に開発されるので開発コストをかなり抑えることができます。そのため、販売価格を安くできるというわけですね。
ジェネリック医薬品は新薬と効果が同等であると認められたものだけが製造・販売することができるため、価格が安いからと言って効果が劣るわけではありません。
フィナロイドの特徴

フィナロイドの効果と副作用
フィナロイドの有効成分はプロペシアと同様、「フィナステリド」です。
フィナステリドには男性ホルモンである「テストステロン」と毛乳頭細胞などに存在する「5αリダクターゼ」が結合するのを阻止する作用があります。
その結果、AGAの原因物質である「DHT(ジヒドロテストステロン)」がつくられなくなり、AGAによる脱毛を減らすことができます。

また、詳しくは後述しますが、フィナステリドと同様の作用をもつ「デュタステリド」という成分もあり、こちらもAGA治療薬として使われています。
フィナステリドの副作用としては「性欲の減少」や「ED(勃起不全)」などが知られていますが、起きる可能性はかなり低く、安全な治療薬と言われています。
フィナロイドの製造メーカー
フィナロイドの製造・販売はフィリピンの製薬会社である「ロイド・ラボラトリーズ(Lloyd Laboratories)」が行っています。
ロイド社は品質管理に関する国際規格である「ISO9001」の認証を受けていることもあり、品質の良さには定評があります。
日本のジェネリック医薬品メーカーの最大手である「日医工」と業務提携をしていることもあり、とても信頼性の高い会社です。
フィナロイドをおすすめする理由
海外製の医薬品を使用するにあたって、医薬品の「品質」は気になるところですよね。「ちゃんと効果があるのか」「異物の混入などはないか」など不安に思うことがあるかと思います。
AGA治療薬を含め、安価なジェネリック医薬品は「インド」の製薬会社が製造しているケースをよく見かけますが、インドの一部の製薬会社では過去に異物混入や安全性に関するデータの改ざんなどが発覚し、ニュースになったこともあります。
インドの製薬会社すべてがこのような悪質な品質管理を行っているわけではなく、むしろインドのジェネリック医薬品産業は発展していて製薬技術のレベルも高いですが、実態を知らない私たちには少し不安が残ります。
一方、フィナロイドの製造元であるロイド社はISO9001を取得していることで品質管理への取り組みが明確にわかりますし、日本の製薬会社と提携していることもあり、その安全性が認められています。
また、ISO9001以外にも、医薬品の品質管理に関する基準としては「GMP(医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)」などがありますが、ロイド社の製造所はこのGMPの要件も満たしています。
以上の理由から、フィナロイドは高品質で安心して使用できるおすすめの治療薬なのです。
あまり効果を感じられない場合は代わりに「デュタステリド」の治療薬を使用する

上述した通り、フィナロイド(フィナステリド)はAGAによる脱毛を抑えますが、その効果は「AGAの遅延」と言われています。「遅延」なので、完全に進行を抑えられるわけではないのです。
もちろん個人差はありますが、AGAの影響が強い人はあまり治療薬の効果を感じられない場合があります。
そのような場合には、ザガーロなど「デュタステリド」を有効成分とした治療薬に代えるのがおすすめです。
デュタステリドはフィナステリドと同様、DHTを抑制する作用を持ちますが、その効果は「AGAの抑制」と言われており、フィナステリドよりも約1.6倍強い効果が臨床試験により確認されています。
AGAの進行が強い人や、フィナロイド(フィナステリド)であまり効果が出なかった人は一度デュタステリドの服用を検討してみてください。
より治療効果を求めるならミノキシジルを併用する!

現状のAGA治療のスタンダードは、効果の異なる以下2種類の治療薬を組み合わせて使用することです。
① 脱毛抑制 ⇒ フィナステリド(またはデュタステリド)
② 発毛促進 ⇒ ミノキシジル
フィナステリド(デュタステリド)は髪の毛を抜けにくくする効果のみで、すでに抜け落ちてしまった部分に対して発毛を促す効果はありません。
より治療の効果を早めたい・実感したい場合は発毛促進の効果を持つ「ミノキシジル」を併用するのがおすすめです。
ミノキシジルには内服薬と外用薬があり、効果や副作用にも違いがあるため、それぞれの特徴をよく理解した上で購入するようにしましょう。
>> ミノキシジルの効果や副作用、ジェネリック医薬品について
さいごに
フィナロイドのご紹介は以上です。
AGA治療はクリニックに行く時間や手間、費用などの問題でなかなか開始する機会がない人も多いのではないかと思います。
医薬品の通販(個人輸入)は初めのうちは色々と不安に思うかもしれませんが、薬に関する正しい知識を持っていれば安全に利用することができます。また、手間も費用もかからないため、継続させやすいメリットもあります。
どうしても不安が残る場合は、最初はクリニックを受診し、自分にあった治療法を見つけるのがおすすめです。
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