低用量ピルは女性にとって様々なメリットがあり、特に避妊目的で使用したいという方も多いかと思います。
低用量ピルは避妊目的では保険適用外のため、病院で処方してもらう場合は診察代を含めるとコストがかさんでしまいますが、通販(個人輸入代行)を利用するとお得に購入することができます。
本記事では低用量ピルについて、種類や特徴、通販価格などを比較しながらご紹介したいと思います(`・ω・´)ゞ
低用量ピルとは?

低用量ピルは「経口避妊薬」とも言われ、毎日のむことで性交渉による妊娠をほぼ100% 防ぐことができます。また、避妊効果だけでなく、以下のような様々なメリット(副効用)もあります。
● 生理痛の改善
● 生理周期の調整
● PMS(月経前症候群)の軽減
● 卵巣がんや子宮体がんの発症率低下
● にきびや多毛の改善
などなど
低用量ピルには2種類の女性ホルモンが含まれており、服用することで体内のホルモンバランスが調整され、排卵が抑制されます。排卵が起きなければ妊娠も起きないため、正しく服用することで避妊ができるというわけです。
ピルの種類

ピルは含まれる女性ホルモンの種類や量などによって様々な種類があります。
女性ホルモンの種類による違い(世代)
種類 | 特徴 |
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第1世代 | ・「ノルエチステロン」という女性ホルモンを使用したピル ・生理の量が減り、生理痛を和らげる効果に優れたピル ・不正出血の頻度は少し高い 【製品例】シンフェーズ、フリウェルLD など |
第2世代 | ・「レボノルゲストレル」という女性ホルモンを使用したピル ・不正出血が起こりにくく、月経がきちんと起こる ・にきびや多毛などのアンドロゲン作用(男性化症状)がでることがある 【製品例】トリキュラー、ラベルフィーユ など |
第3世代 | ・「デソゲストレル」という女性ホルモンを使用したピル ・不正出血が起こりにくく、アンドロゲン作用も少ない ・生理痛が残ることがある 【製品例】マーベロン、ファボアール など |
第4世代 | ・「ドロスピレノン」という女性ホルモンを使用したピル ・PMS、月経困難症に対して効果があり、アンドロゲン作用もほとんどない ・不正出血や血栓症のリスクが若干高い 【製品例】ヤーズ、ヤーズフレックス など |
錠剤の女性ホルモン配合量による違い(相性)
種類 | 内容 |
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1相性ピル | 1シートの錠剤すべてでホルモン量が変わらないピル。 |
2相性ピル | 1シート内でホルモン量が2段階に分かれているピル。1相性に比べ、より自然なホルモン変化となるため、副作用が出にくい。 |
3相性ピル | 1シート内でホルモン量が3段階に分かれているピル。2相性よりもさらに自然に近いホルモン変化となる。 |
1シートあたりの錠剤の数による違い
種類 | 内容 |
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21日タイプ | 1シート21錠で、21日間実薬をのみ、7日間休薬する。ホルモンを含む錠剤(実薬)のみが入っており、服用と休薬を自己管理する必要がある。 |
28日タイプ | 1シート28錠で、21日間実薬をのみ、7日間偽薬(プラセボ錠)をのむ。実薬のほかホルモンが含まれていないプラセボ錠が入っており、毎日服用するだけでよく、自己管理しやすい。 |
※世代によって、服用方法が多少異なる場合あり
服用方法について

ピルの服用方法は、ピルの種類によって「Day1スタート」と「Sundayスタート」の2種類があります。
種類 | 内容 |
---|---|
Day1スタート | 月経初日から服用を始める。最も一般的な服用開始の方法。 |
Sundayスタート | 月経が始まった最初の日曜日(月経が日曜日に始まった場合はその日)から服用を始める方法。月経が週末に重ならなくなるというメリットがある。 |
低用量ピルの副作用

低用量ピルの副作用は服用開始後1~2か月くらいの間で、体がまだ薬に慣れていない時期に出やすいとされています。症状には以下のようなものが知られています。
● 吐き気
● 頭痛・下腹部痛
● 乳房の張り
● 不正出血(月経と月経の間に起こる出血)
● むくみ
など
これらは「マイナートラブル」と呼ばれており、服用を継続するうちに大体が治まるためあまり気にする必要はありません。
ただし、重大な副作用として「血栓症」のリスクも知られており、発生時期は服用開始後3か月以内が多いと言われています。
血栓症は血管の中を流れている血液が固まり、栓となって血管を詰まらせる病気です。詰まった先の血流が途絶えてしまうため、脳梗塞や心筋梗塞など様々な障害を引き起こす可能性があります。
健康な人であれば血栓ができる可能性はかなり稀ですが、肥満や喫煙者、高齢(40以上)の人などは注意が必要です。
激しい頭痛や胸痛など、何かしら異常が発生したら服用を中止し、医師の診断を受けることが大切です。
通販で購入できる低用量ピル

本記事執筆時点で通販で買うことのできる低用量ピルについて、いくつかピックアップしてご紹介します。
マーベロン28 (Marvelon28) 【1箱28錠】
デソゲストレル・エチニルエストラジオールを含有する第3世代の1相性ピルです。
アメリカの世界的な製薬会社であるメルク・アンド・カンパニー社(MSD)が製造販売を行っています。
プラセボ(偽薬)が付いて1シート28錠のため、休薬期間がなく、のみ忘れしにくいタイプです。当製品を取り扱っているクリニックも多く、安全性や効果には信頼性があり、人気が高い製品です。
価格は1箱28錠で$11.00(約1200円)。クリニックの場合は2000~3000円くらいですので、半額程度の価格になっています。
商品画像 | ![]() |
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商品名 | マーベロン28 |
メーカー | MSD(アメリカ) |
世代 | 第3世代・1相性 |
タイプ | 錠剤 |
錠数 | 28錠 |
価格 | 1,204円 |
商品リンク |
トリキュラーED (TriquilarED) 【1箱28錠x4シート】
レボノルゲストレル・エチニルエストラジオールを含有する第2世代の3相性ピルです。
バイエル・オーストラリア社(Bayer Australia)が製造販売を行っています。
のみ忘れ防止のプラセボ付きタイプで、3相性のため、女性のホルモン周期に合わせたのみ方が可能です。当製品も取り扱っているクリニックは多く、人気は高いです。(厳密には、クリニックで扱っているのは当製品の日本版)
1箱に4シート(28錠 x 4で約4か月分)入って価格は$35.07(約3800円)のため、通常よりもかなりコストを抑えることができます。
商品画像 | ![]() |
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商品名 | トリキュラーED |
メーカー | バイエル(オーストラリア) |
世代 | 第2世代・3相性 |
タイプ | 錠剤 |
錠数 | 112錠 |
価格 | 3,841円 |
商品リンク |
ヤーズ (Yazz) 【1箱28錠】
第4世代の超低用量ピルとして有名な「ヤーズ」の偽薬付28錠タイプです。ドロスピレノンとエチニルエストラジオールを含有しています。
ドイツの世界的な医薬品メーカーであるバイエルが製造販売を行っており、周期を通してホルモン含有量が一定な1相性ピルです。
実薬24錠+プラセボ4錠の構成になっており、休薬期間が4日間と短くなっています(通常のピルは実薬21錠で、休薬期間は7日間)。そのため、ホルモン変動が少なくなり、下腹部痛や腰痛、頭痛などの症状を軽減する効果があります。
第4世代黄体ホルモンのドロスピレノンはニキビもできにくいとされています。
なお、日本では避妊目的ではなく「月経困難症」で保険適応されていることに注意してください。
商品画像 | ![]() |
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商品名 | ヤーズ |
メーカー | バイエル(ドイツ) |
世代 | 第4世代・1相性 |
タイプ | 錠剤 |
錠数 | 28錠 |
価格 | 2,256円 |
商品リンク |
ドロスペラ (Drospera) 3mg+0.02mg 【1箱28錠】
上でご紹介した超低用量ピル「ヤーズ」のジェネリックで、第4世代・1相性のピルです。ドロスピレノンとエチニルエストラジオールを含有しています。
こちらも実薬24錠+プラセボ4錠の構成になっており、24日間ピルを服用後、続けて4日間プラセボ錠を服用し、計28日間で1周期とします。
なお、繰り返しになりますが日本では避妊目的ではなく「月経困難症」で保険適応されていることに注意してください。
価格は1箱28錠で$17.34(約1900円)です。
商品画像 | ![]() |
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商品名 | ドロスペラ |
メーカー | Laboratorios Leon Farma S.A. |
世代 | 第4世代・1相性 |
タイプ | 錠剤 |
錠数 | 28錠 |
価格 | 1,899円 |
商品リンク |
低用量ピルまとめ
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | マーベロン28 | トリキュラーED | ヤーズ | ドロスペラ |
特徴 | ニキビに悩む女性に人気 日本でポピュラー | 最安値 日本でポピュラー | 月経困難症に適応 | 月経困難症に適応 |
世代 | 第3世代・1相性 | 第2世代・3相性 | 第4世代・1相性 | 第4世代・1相性 |
錠数 | 28錠 | 112錠 | 28錠 | 28錠 |
価格 | 1,204円 | 3,841円 | 2,256円 | 1,899円 |
1錠あたり | 43円 | 34円 | 81円 | 68円 |
商品リンク |
その他の女性用避妊薬

その他の女性用避妊薬については以下の記事でご紹介していますので、興味がありましたら併せてご一読ください。
▼殺精子剤
>> 女性用の避妊薬「ノノキシノール9」の効果や特徴、通販価格をご紹介!
▼アフターピル
>> アフターピルの種類や特徴、通販価格を徹底解説!
さいごに
以上で低用量ピルのご紹介はおわりです。
医薬品の個人輸入代行サイトは誰でも利用できますが、販売されているのは本物の医薬品ですので、人によっては生命に関わるリスクが潜んでいるかもしれません。
そのため、自己責任で慎重に利用することはもちろん、最初は必ず病院で診察・処方してもらうようにしてください。
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